愛言葉ー溺愛ー

覚えのない自分。そんな自分に苦笑いする。


「まだ幼き頃です。分からないのは当然でしょう。」


ふふっと琥珀が微笑む。すると、遊鳥が割って入ってくる。


「そーそー。まだ祭莉は五歳だったもんなー。」


にかっと笑う遊鳥の後ろでは神楽が微笑んでいた。


「もう!私の事はいいからっ!」


恥ずかしくなり、みるみる顔が赤に染まる。


「ごめんごめん。脱線したな」
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