愛言葉ー溺愛ー

口の前で人差し指を立ててウィンクをするラファリエート。


「じゃあ、続けますね?僕は八神春叶。地下ではハルト・ユファ・リンヴァーテンっていいます。はい、次朔夜だよ?⋯って、また寝てる⋯。」


隣で規則正しい寝息を立てて寝ている朔夜をみて苦笑する。そんな朔夜を見て、初めて会ったときもこうだったな、と思い出した。


「彼は八神朔弥。地下ではサクヤ・テイラ・リンヴァーテンだよ。」


朔夜の頭を撫でながら朔夜代わりに教える。


「次は我々のようですね。私は更屋敷琥珀。地下でも同じく、コハク。」


目を閉じたまんまどこか不機嫌な声色の琥珀。


「俺は更屋敷遊鳥。アスカ・ラト・エンティーシュだ。」


キッと少し怒り気味の遊鳥。警戒しているようだ。

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