愛言葉ー溺愛ー

祭莉が納得したのを見て満足そうな顔をする。


「まず、おバカな勘違い息子達に言うけどエンティーシュ君達はフュルスティンの正真正銘の兄だからね。」


そう言ってやれやれと態(ワザ)とらしくため息をつくラファリエート。


「けっ。なーにがバカだっ!バカはよけーだよーだっ!」


『バカ』という単語に怒る幾夢が珍しく子供っぽくて、笑ってしまう。


「なーっに笑ってんだよっりん!」



ぷくっと頬を膨らませる幾夢に未だにクスクスと笑っている祭莉。すると、コンコンと扉の叩く音が聞こえた。


「お話中失礼します。ラファリエート様、グリウィード様がご到着されました。」

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