もしも君を愛すなら……。
納得した。


確かに、大勢に好意を寄せられている反面、だからこそ、佳穂はいつも遠巻きに見られている。


いっそ女神とさえ呼ばれている彼女に、面と向かって『変わっている』と言う奴はそう居ないだろう。


そして、そこまで理解すると、何故か笑いが込み上げてきた。


俺は笑うのを堪えようと、体を傾けて、佳穂に背を向けた。


すると佳穂は、何処かか弱い声音で、
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