もしも君を愛すなら……。
ヒガンバナ
佳穂が倒れた騒動から、早くも二週間が経った。


取り乱していたクラスメイト達も、騒動を忘れたかのように、普段通りの日常を送っている。


そんな日常の中で、俺は佳穂に呼び出された。


場所は中庭。


少し雑草の背丈が伸びた以外、特に代わり映えのない中庭。


その中庭で、俺と佳穂は向き合って立っていた。
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