弱虫男子

侵略者

深く息を吸い込む。



六時間ぶりに


”呼吸している!”


と実感できた。


もう、俺にとって安全な場所は

体育館だけだった。



彼女を目で追わなくてすむ。


恋愛とは関係のない自分でいられる。



「おっ!また背伸びたんじゃね?」



こいつ…。


わざとか?
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