弱虫男子

俺たちは手探りで、

それでもなんとか

自分たちなりの距離を

見つけようとしていた。



「なぁ、俺の着てみて。」


「え?」


「やだ?」


「ううん!やじゃないよ。

じゃあ交換ね。私ので入るかな?」


「入る入る。」



う~ん。


入るには入ったけど、

ぴったりしたカーデガンは

あんまりかっこよくはなかった。
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