弱虫男子
勇気
「おーい、そろそろ寝ようぜ」



このクマがかばんから外されて

もう10日ほど経つ。



かばんに付けられなくなった時、

こいつはもう終わりだと思った。



でも机の上に座っていても

ベッドに寝ていても


その可愛さが

損なわれることはなかった。



いっつも、なんにでも

大げさに落ち込む

自分の性格が恨めしい。



でもその時は本気で


”もうダメだ”


って思うんだよなぁ。



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