大切なきみへ


そんな状態で始まった試合


「蓮!」


「おう!」


ドリブルをしながら、相手をよけていきスリーポイントシュートを決めた



「よっしゃ」


「ナイス蓮!」



練習の成果なのか、体は動くし軽い

でもそう思っていたのもつかの間



「奏!」


奏が横をすりぬけてポイントを決めた


「4番マークして下さい!

シュート決められます」


…奏は危険だ

1年で4番をとるところはさすが奏だ


「分かった、蓮!」






すぐ反応した先輩たちは奏をマークしようとするが…足速すぎだろ


また相手のチームにポイントがはいった


「蓮、最初からつっぱしれ」


「はい」



ゴール下からスタートしたボール



スムーズに相手をかわすことができ、ゴールまであと少しの所で



「甘いんじゃない?」


と奏にボールをとられる


くそっ


「絶対渡さねー」


奏からボールを取り戻す



「光希!」




「おう!」




光希にパスを出し、光希がシュートを決めたとき、前半終了を告げるホイッスルが鳴った


*




1ゲーム目、20 - 22 の2点差で勝った


「きっつー」




光希が心底きつそうになげく


…すげーしんどい。

1ゲームでこんなしんどいのは初めてだ



休憩がほんとに待ち遠しいかったな

俺のいた高校はこんな強かったんだななんて思った



タオルで汗を拭きながら、相手のチームを見ると


「っ!」


花華と目があって、すぐそらす





でも結局気になってもう1回彼女を見た





花華は奏と笑いあっていた



…っ


見ないように、また目をそらした



< 153 / 274 >

この作品をシェア

pagetop