シンデレラは恋に臆病
今日一日彼女とベッドで過ごしたことも、何となく勘づいているのかもしれない。

息子の行動パターンなんてだいたいわかるんだろうな。

スマホを見ながらフッと微笑すると、真優が俺に気遣わしげに声をかける。

「電話……大丈夫でした?」

「大丈夫。何でもないよ」

明日実家に真優を連れていくことは伝えずにおく。

今日はこれ以上彼女の機嫌を損ねたくはない。

夕食を食べた後はリビングのソファに横になり、二人で楽しくアメリカのドラマのDVDを夜中まで鑑賞。

途中疲れてうとうとしている真優を抱き上げ、寝室のベッドに運ぶ。

「おやすみ」

真優の寝顔を見ながらそう呟いて、彼女の唇にキスを落とす。
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