管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)
生きてください


気が付くと、自分の部屋にいた南科。


「……あれ??」


確か車で事故に遭って…
まあいいや。


おきゃあ、と声がした。


なんだよ、うるさいな。
夜泣きしたことなかったじゃないか。


絢のこともあったせいか、今日に限って勘に障った。


外に出るとつかつかと部屋に向かった南科。


「あの!!静かにしてもらえませんか!?」


不意にドアが開いた。何の気配もなく。


「お帰りなさい、待ってたのよ??パパ」


「君は……」


知っている顔だった。
慶子と付き合っていた頃の浮気相手だ。


そして南科は、腕を掴まれ、抗う余裕もなく部屋に吸い込まれた。


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