僕は、花本美咲を忘れない
テレビを付けた。


報道番組が流れているのを、僕は横目で見ながらトーストを齧っていた。


事故、窃盗、殺人。

何の感情もなく、何気なく。


何故かと聞かれれば、僕はこう答えるだろう。


「いつものことだから」


と。



全てがいつものことだ。

毎日そうだ。

いつも誰かが傷つき、傷つけられる。

それの繰り返しだ。


だから僕は、いつも通りトーストを齧り、ホットミルクに口をつけ、席を立った。
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