色。
第1章



桜の花びらが、足元に落ちてきた。





ふいに視界に入ってきたそれに、彼女はビクッとした。






ヘッドホンが出す爆音の世界に、一つの淡い美しい異物。







あぁ、ここは桜並木だったのか。





上を見上げると、桜の木が並んでいた。








しばらく見入っていたが、経路案内の音と時計に呼び戻され、再び歩き始めた。























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