この関係にピリオドを
満天の星空の下で
いつからだろう。こんな風になってしまったのは。あたしだって、付き合った頃は、もっと彼とあえることが嬉しかった。


ドキドキだってした。それなのに、もう今は「別れよう」が言えないだけであの時のようなトキメキもドキドキもない。



「いっちゃん、あのさ・・・」



あいつが、竜樹が私に遠慮がちに話しかけてくるだけでイライラしてしまう。竜樹とは付き合ってちょうど三年。


倦怠期かとも思ったけれど、最近は彼が家に来るというだけで疲れる。


「何?今、手が離せないんだけど」



竜樹は2つ年下の22歳。甘えたで構ってちゃん。パッチリ二重の子犬系。


最初はそんなところが守ってあげたいと母性本能をくすぐられたところでもあったけれど、今はそれが一番のイライラポイント。


元々、一人暮らし歴が長かっただけある私は、一人の時間を有意義に過ごしたいと思う性格。


ブログを書いたり、ネットサーフィンをするのが好きで、それを邪魔されることがとても、鬱陶しくてたまらない。
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