國比呂少年怪異譚
「うおっ」

同僚が叫んだ。

何と、中には女の髪の毛と爪、それから動物の干からびた目玉らしき物が大量に入っていたのだそうだ。

調査員達も余りの事に沈黙する。

奥さんが目を恐ろしくつり上げた、憤怒の形相で呟いた。

「だから言ったのだ、お前達、もう命はないかもしれないぞ」

同僚はぶるぶる震えながら箱を閉めて、神棚へ戻した。

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