恋色シンフォニー 〜第2楽章〜
「ん〜……秘密」

「言えないようなこと?」

「ん〜、おまじないかけただけ。左手の薬指にキスして、指輪をはめられますようにって」

「は?」

「あとはこの子がいずれ奥さんになる人ですって両親に紹介した」

「はっ⁉︎」

「ということで、ここで恥ずかしいなら、ベッド行こう」

圭太郎は私をお姫様抱っこする。

「こらこら、まだ夕方っ!」

「初めての時も夕方だったね」

「もー!」

私は圭太郎の首に抱きつき、耳もとで言う。


「ありがとう。

一生大事にする。

そして、圭太郎のこと、幸せにします」


圭太郎は私の額にキスをして、

優しく微笑んだ。


「2人で幸せになるんだよ」



うん。

彼との人生が
楽しくて幸せなものになる予感は、
間違ってなかった。


今日くらいは、
素直に甘えてみたいと思います。



「……圭太郎、大好き」






fin.










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