君のその小さな背中が 【その背中、抱きしめて】番外編SS



ちゃんと左手でスパイクが打てるようになるまでは、大地以外には知られたくない。


授業と部活以外の時間は、ほとんど左打ちのフォーム練習に使った。



何も考えずにあのフォームで飛べなきゃ、打てなきゃいけない。


(せめてユズカ先輩右打ちだったらもっと楽だったのにな…)



大地も言ってたけど、利き手じゃない方で打つって簡単にできることじゃない。


だけど、俺決めたから。


あの打ち方を自分のものにするって。



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