翼をください
それから残りの授業を真面目に受け、気が付けばもう放課後だ。
「ばいばーい!」
唯たちに手を振って、私は翼と学校を出た。
「久しぶりだね!どこに行くの?」
そう聞くと答えはすぐに返ってきて……
「そこ」
目的地もすぐそこだった。
公園に入ると、私はブランコに駆けていって座った。
「柚は昔からブランコが好きだな」
「うん!何か好きなんだよね」
広い空に、ブランコの近くにある桜の木。
春になると満開の花を咲かせて……
手を伸ばせば届く、その満開の桜の花に近づけるのが好きだった。