デスアンサー・二校目
一章

復活

「……」

体全体に感じる冷たい風。視線を落とすと学校の庭が全て見える場所に、私は立っていた。

私、美波結(ミナミ ユウ)は、今まさに飛び降りようとしている。

でも死ぬのではない。もういちどあの世界へーーあの充実していた世界へ飛ぶ儀式みたいなものだ。

全ての生徒に怯えられる日々。あの頃の強かった自分にーーー。


  私は還る。
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