双姫 IV 番外編


目隠しをしてれば聴覚が研ぎ澄まされる。


ジャリ…


足音、呼吸、気配。


ガシッ!!


「ッ!?」


『あ、捕まえれた感じ?』


なんとなく動いたら掴めた。


「め、目隠ししてんのに!
見えてるんスか!?」


『見える訳ないでしょ。
今のは勘で動いただけだからもう一回。』


手を離し、もう一度集中する。

この稽古のおかげで
相手に触れられる事がなくなった。


我ながらナイスな稽古を思いついた。


< 81 / 549 >

この作品をシェア

pagetop