旧校舎のお狐様

秘密のケモ耳くん

私が最初に教室のドアを開けた時。
中には誰もいなかった。


「どうして最初はいなかったのに
急に後ろに立ってたの....?」


やっぱりお化けなんじゃないの..?


「俺、最初から居たけど?」

「う、うそだよっ!いなかったじゃん!」

「もしかしたら死角に入ってたのかもな。
俺、反対の入口の前で寝てたから」


嘘言ってる感じじゃないしなぁー。
よし、信じよう。


「じゃあ何で開けておいたドア閉めたの?」

「...それは、逃げられたら困ると思ったからだ」


にげられたらこまる.....?
って、な、なにをしようとしてたの!?


「それどうゆう意味なの?!」

「ここに来てくれる奴を待ってたんだよ。
だから、やっと来たお前をみてチャンスを
逃したくないと思った。
俺のこの姿を解くには、お前の力が必要だ」
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