お嬢様 × 御曹司
私たちは手をつないで歩き出す。


もちろん、恋人つなぎで。


今日の私はいつもよりご機嫌だ。


その様子を見て、たけくんも嬉しそうに笑う。


「どうしたの、聖夜。」


「ただ、嬉しいだけ。」


そうして、顔を見合わせて笑うんだ。


これからも、ずっと。


私の隣で、笑っていてね。


いつまでも、私の隣に…


「俺は聖夜を離さないよ。」


そういった彼の唇が私のそれに触れる。


小鳥たちが、すぐそこに近づいた春の始まりを告げていた。




*fin*
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