ばかって言う君が好き。

『 なんで?』
 すぐに返事が送られてくる。

こういうとき、彼はすぐに返事をくれる。
私がまじめな話をする時、落ち込んでいるとき、
「話がある。」と切り出すとき……。

心が沈んでいるからすぐに返事くれるのは嬉しいって思うけど、

私が話を切り出さない限り、なかなか連絡は来ない。
優しい言葉もかけてくれない。
寂しいと言うのもいつも私から……

なんだかぎりぎりまで我慢してって言われてるみたいで、寂しいのも会いたがってるのも、恋愛してるのも全部自分だけみたいで、

ちょっとだけちょっとだけ、、いやだった。

『怒ってるの…。』
 私は再び送る。

『だからなんでだよ?』

 でも私は、本当の理由は言わない。

例えばさっき送ってきたお久しぶり~の感じが嫌とか。とにかくそんなこと。

そんな小さなこと、彼に言ったって返ってくる返事は目に見えているから。

『寂しくて……、
寂しいって言っちゃだめだと思って怒るになった。』
 そう送る。

『寂しいって言ってくれよ。』

『負担になりたくないもの。』

『負担にならないよ。』
  彼から送られてきたその言葉をありのままに受け取っていいのか、それとも。

『ありがとう…。』

『ごめんな、ちょっとさ春ごろまでずっとこんな調子かも、、』

『うん。』

ありのまま…?
ありのままって?

『倫子の誕生日には会いにいくって今は考えてるから、そのつもりでいて…。
まだわかんないけど、、』

『うん。』
 トーク画面を閉じると、先程の恋愛コラムが広がった。

相手を信じることが大切です。
相手の浮気でも何もかもにも、疑い始めれば終わってしまいます。

ピンポーン
彼からのメッセージ。

『電話できないけど、俺もずっと倫子と電話したいって思ってるからね。』

……うん、ありのまま、ありのままを信じよう。大丈夫、大丈夫。彼も私と同じ気持ち。

そう思って。


彼とのLINEを開いて、

『信じてる』
 そう送った。

再び一週間、その文字は更新されなかった。

< 52 / 165 >

この作品をシェア

pagetop