スキ・泣き・恋
葉山〜




「で、話って?」




俺も俺で忙しいんだけど…!







「明日、お前秋乃宮と会いに行くから!
それなりの覚悟はしとけ!」








秋乃宮?




誰だよ!その人…!









「誰だよ?
秋乃宮って!」









聞いた事もない…!









「秋乃宮財閥の娘さんで光明を背負って立つお嬢様だ!」








それってまさか…。









「ふざけるな!
なんで俺がそんな好きでもない人と付き合わないといけないんだよ!」









「勇!
お前はいつかは背負って立つ人間なんだよ…。
甘ったるい事言ってられないんだよ!」







知るかよ!








「とにかくいいな!
明日秋乃宮さんがいらしゃる…。
かななず出席するんだ!」









ドン







親父、マジでムカつく!







俺を利用するだけしやがって…。









そんなに息子より会社が大事なんだよ…。











「お兄ちゃん!」






静奈…。








「まだ居たのか?」







「お、お兄ちゃんが心配だったから!」







俺って情けないお兄ちゃんだな…。







静奈を心配させて…!












「大丈夫だ!
それほど、大した話じゃない!」








「良かった〜!」って安心した顔して…!









「じゃ、お兄ちゃん!
私は帰るわね…!」









安心したら、さっさと帰りよった…!








なん中妹や…!







ハァー。






明日にならないでくれ〜!









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