スキ・泣き・恋
ドン。



「えっー!
安梨?なんであんたがここに居るの?」




静奈のおどどきより、私が聞きたいのは…





「奈多君!
静奈ちゃんと付き合ってるのは本当…?」



奈多君も私を見て驚いてるし…。





それより…。



聞きたいのは、静奈と付き合ってるかが聞きたいのに…。



奈多君の答えが…



「なんで?」


なんでって、奈多君は美愛の恋人じゃん!


「安梨」


静奈が呼んでるのを無視して…。



だって、美愛と付き合ってるからこそ聞きたいの…






「静奈とは付き合ってないよ!」



呼び捨てで付き合ってないって…。


「…ホントに?






彼の表情が普通だった…。






「…あぁ。」






だから信じてみた…。


彼の言葉に…。







「そっか?
ゴメンね?」


静奈の悲しい顔を見れなかったし…。


それに、静奈は


「…もう!安梨ったら!」





「あっはは…。」



笑いで誤魔化すしかないもんね…。




「失礼しました…。」



走って逃げちゃおー。





「あぁー。待ってよ!
安梨ちゃん!」




花保達も走って追いかけて来てたのを無視して…。






それもそうだよね…




バカバカ!
人を疑って…。






安梨のバカー。









キンコンカンコーン


ハァー。

疲れ切って、授業が入らないかも…。






「安梨!
ちょっと…!」





静奈…




めっちゃくちゃ怒ってる…。







「…!」





多分…


さっきの事だよな?






「静奈、ゴメン!
さっきは…!」





「…そんな事はいいの?」





じゃぁなに?







「静奈?」





剣幕のように怒ってる…。






「何で、静奈には黙ってたの?」






「えっ?」






静奈…?






「奈多君と塾が同じだって事だよ!」







「そっちか…」





「なにかゆった…?」





聞こえてなかったか…







「ううん?
黙ってたのは別に…!」






だって、静奈だって教えてくれなかったじゃん!
奈多君が知り合いなんて…。








「静奈、奈多君の事疑ってた…。
安梨と奈多君の事…!」





どうゆう事…?




それってつまり…。






「私、奈多君が好きなの?
だから、応援してね?」






えっー?







どうしよ…







「静奈ちゃん!
あのね…」






「ぅん?」








ガラー






「こらー。席につけー!」






担任が来たし…。







どうしよう…。






奈多君は、美愛と付き合ってるって言わないと…。







「では、もうすぐしたら春の遠足が始まります!」






先生の話なんて聞けるハズもなく…。






授業は終わって行く…。







キンコンカンコーン〜






「静奈!
今日はどうする?」






麗蘭ちゃんと乃亜ちゃん…。






「ゴメンね!
今日はパスさせて〜!」






「ゆってたダーリンと待ち合わせ?」






「花保ったら、又どこから現れるのさ…?」






花保は変わり者だね…。







「じゃ、又明日ね!」






「静奈!
話が…」






「又明日ね!
安梨!」








ハァー…


やっぱり今日もゆえなかった…。







どうしよー!






こんな時私はどうしたらいいの〜…







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