スキ・泣き・恋
「はぁー」




沙奈と優君が帰ってから、俺は何処か穴の中がぽかーとあいた…。





ガラ〜






「ただいま〜!」







母さんだ…。










「安梨、大丈夫?」








ぅ…?






誰かと一緒かよ?








「母さん、遅い…。
誰?この人?」






母さんが男の人と一緒なんて…!








「あら、安和…。
起きてたの?」









「起きてたじゃないし。
岡下さんの家に行ってたんじゃないの?」







それなのに、男の人と一緒で…、、







「怒鳴らないでよ…。
頭痛いんだから…。」






男の人が、お母さんを中にいれてる…。






「帰って下さい…。
帰れ!」







「安和、葉山君にに失礼でしょ?」






葉山君って…。








「いいんだよ…。
俺は帰るよ…!」






「葉山君…。」







母さんのあの泣きそうな顔…。





パパが無くなって以来だった…。








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