スキ・泣き・恋
安梨〜




美愛が泣いていた…。



「安梨ちゃん!
美愛ちゃん、行こうよ!」





「はぃ〜!」







美愛が泣いてる自由は多分…






「心次君…。
静奈の別荘はね?」







そぅ…。




静奈と奈多君の関係…!






私も詳しくは知らない…。





奈多君と静奈の自由を…






でも、静奈は奈多君を諦めない。
それだけは静奈が言うてた…。







そう…。



あれは別荘の前日前…






「ぇえ〜!
別荘?」






静奈から久しぶりの電話…。






「そう…!
心次君と葉山君と美愛ちゃんと安梨ちゃんだけで!」






でも…







「なんで、美愛も?」







美愛は奈多君の恋人だけど、静奈が誘うなんて…!







「だって、大勢居た方が楽しいし!」






静奈の考えには着いていけない…。








「静奈…。
ねぇ、奈多君と静奈の関係を教えて?」






「あっ!
電話が入ったから、明後日のAM10時に〇〇公園に来てね!じゃ!」





ガチャ〜






「チョー!
静奈〜!」





一方的に切りやがって…。




〜♪〜♪〜♪





美愛からだ!






「もしもし!」




「安梨!」




美愛の声、低いな…。






「どうした?美愛?」






やたら元気ないし…。







「安梨、今から会えない?」





今から…





「いいけど…!」






「安梨の家に行くね?」





私の家は今はダメだ…。





お母さんもお父さんも居てるし…。







美愛が来ると、悩み聞けないから〜






「待って!
私の家はダメだよ。お母さんもお父さんも居てるから、美愛が来ると話できなくなるから。
私が美愛の家に行く!」






お母さんもお父さんも美愛が来ると、うるさいしほどに美愛を可愛がるに決まってるし…。






「分かった…。
待ってる!」







ガチャ〜







「あらー!
安梨何処に行くの?」



お母さん…。





「友達っとちょっとね?」



出てこないでいい時に出てくるんだから…。




「すぐに帰って来るのよ!」







「わかったってば!」









ガチャ〜







「たく。
うるさい、ババアだな!」







少しは黙ってればいいのに…。







「あれ!
姉貴、お出かけ?」






安士!




部活帰りなのか、汚れて帰って来てる…。







「あんたには関係ないでしょ?」





どいつもこいつもうるさいな…






「わかった…
この前、居たやつ?」





ホント、ムカつく…。






「いいから、早く中に入れば…。」






安士と、2個違いしか変わらないのにムカつく…。






「その代わりに…!
黙っとくとして、アイス1個な!」





はぁー!






「何で、あんたにアイスなんて買わないといけないの?」







美愛と会うだけなのに…。







「お母さんがこの時間に男と遊びに行ったって言うたら、怒るだろうし!」







単なる口止め料って事…。






「うっさいなぁ〜!
美愛と行くのになんであんたに口止め料払わないといけないのさ?」







たく。







付き合ってらんない…。




無視して行こうっと、、




「姉貴〜!」







勝手に騒いでろ…。
















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