こんにちは、頭蓋さん。
お仕置きは甘く



頭蓋さんの部屋には、情報を得るために多くの人が利用するテレビなんていう物がある。


私は電気代の無駄ということで部屋に置いていないわけで、たまに興味が湧けば夕飯を食べたあとに頭蓋さんの部屋で見たりする。



『若者たちの間で大人気!ケータイ小説の魅力に迫る!』



この日は適当に付けたチャンネルで、いかにも若者たちが見そうな題の番組があっていた。


持ち主で部屋主の頭蓋さんは一緒にソファーに座っているものの、あまり興味がないのか隣でスマホをいじくっている。



『先程は若者と括りましたが、実際にはケータイ小説サイト、幅広い年代が利用しているんです』

『最近は男性の方も利用者が増えているようですね』



じゃあ最初から若者って括るなよ。


こんなことを思ってしまうあたり、テレビを部屋に置いてたらストレス溜まるだろうな、なんて本気で考える。



『……そんな話題沸騰中のケータイ小説、どのようなところに魅力を感じるのか街で女子高生たちに聞いてみました!』



幅広い年齢層には聞かないんですか。男子の話題どうした。


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