夏の虚無感

ある日。
翔大先輩と私は自転車に
二人乗りして帰っていた。

いつものように公園に寄ると
突然、雲行きが怪しくなった。

ゲリラ豪雨になった。

今年はこういうのが多く
慣れっこになっていた私たちだったが
さすがに濡れすぎた。

そして、翔大先輩は
家に来ないか、と誘ってきた。

夏休みのあの日以来
行かないようにしていた
翔大先輩の家に
行ってしまった私。
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