記憶の中で生きる君へ、この空に誓う
「俺こそ、すげぇ楽しかった!」
「蒼大先輩さえ良ければ、また来てください」
「いいのか!?迷惑じゃないか??」
明らかに嬉しそうな蒼大先輩に、私は笑みを向ける。
「あんな賑やかなご飯は久しぶりで、楽しかったんです。だから…また来て欲しいって、思ってます」
こんな風に、自分の気持ちを伝えるのは、初めてかもしれない。
蒼大先輩なら、受け止めてくれるって、確信があった。
「俺も、また来たいって思ってる。あんな賑やかな飯は久しぶりで、楽しかった」
「蒼大先輩……」
あぁ、なんだか蒼大先輩と離れるの、寂しいな。
どうしてだろう、いつも一緒にいるからなのかな。
私は、蒼大先輩と向かい合うように見つめ合う。