記憶の中で生きる君へ、この空に誓う


そして、触れた瞬間、景色がセピア色に変わる。


『おい梶、どこ行くんだ』


先生が、チョーク片手に振り返る。

場面は、授業中なのか、生徒達は一人を除いて、着席していた。

ーそう、梶 航平を除いては。


『帰るんだよ!!いつもいつも怠ぃな!!』


『教師に向かってその態度はなんだ!!』


『ハッ、教師だぁ?都合が悪い事は、揉み消すくせによ!!』


梶 航平はそう言い捨てると、乱暴に扉を開けて、教室を出ていく。


『本当、怖いよね、梶くん……』


『なんか、夜もフラフラ出歩いてるらしいよ』


『あぁ、俺も聞いた事ある。なんか、いつも大通りの横断歩道の前にいるらしいぜ』


『え、そんなとこで何してんのよ??』


『さぁ、知らねーけど』


クラスメートのヒソヒソ話が聞こえてくる。

なんだろう、梶 航平は……クラスであんまり良く思われて無い?









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