記憶の中で生きる君へ、この空に誓う
「あ、あの……大丈夫ですか??」
「秋乃先輩………」
秋乃先輩が、心配そうに私と蒼大先輩を見つめている。
私は、蒼大先輩に支えられながら、ゆっくりと深呼吸をした。
そして、秋乃先輩を見つめる。
秋乃先輩は、指輪を見つめながら、『私が殺した』って言った。
秋乃先輩のあの指輪、あの指輪をあげたのはきっと源先輩だ。
そんな、まさか……どういう事??
「秋乃先輩、秋乃先輩には心当たりが……あるはずです」
「っ……な、なんの事?」
「………私が、殺した」
「っ!!」
私の一言に、明らか秋乃先輩が動揺したのが分かった。
そして、驚いたように秋乃先輩が私を見つめてくる。
「静月、それはありえない。秋乃は、源の彼女なんだぞ?」
「………でも、秋乃先輩はそう思っています……」
「秋乃、どういう事なんだ?」
私と、蒼大先輩の視線から逃げるように、秋乃先輩は俯いてしまった。