圭哉くんは俺様且つ暴君。


でも、いくら圭哉くんファンが多くても…今のは圭哉くんの印象が悪くなっちゃったんじゃないかな。


だって、黙ってれば王子様だんだよ?大魔王様のイメージ、みんなにはないんだよ?



きっと、きっと……


私なんかを庇うために、自分のこれからの学校生活まで捨てちゃうなんて、そんなのどうかしてるよ。


そう思うのに、その反面嬉しくて。


じわ〜っと、温かい何かが私の心を満たしていく。



「小春、お前は俺に絶対服従。返事は?」


こんな状況でも、余裕そうに口角を上げる圭哉くんに…


「……はいっ。」


俺様且つ暴君な言葉に、もう頭が上がらない。


こうやって、口だけじゃなくてちゃんと私のこと守ってくれるなら…少しくらい私も圭哉くんの"お世話係"全うしてあげてもいいよ。

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