クリア・スカイ

 僕は、そんな人間に連れられて、ある建物にやってきた。とても大きな病院で、沢山の人が通院している。

 僕はほたるの母親に連れられて、ある病室までやってきた。そして、僕はそこで……再会したんだ。沢山の機械に繋がれたまま眠り続けている、大好きな人と。


 ああ、君は、こんなところにいたんだね。でも、どうしてそんなところで眠っているの。

 すぐにきっと、目が覚めるよね? そうしたら、また僕をいろいろな場所に連れて行ってね。
……僕は精一杯、君に話しかけた。僕は全然学習しない。君にこの気持ちを伝えることなんて、出来ないって分かっているのに。



――僕はずっと、ずっと、彼女に話し続けた。


――でも君は、もうずっと、目を覚ましてはくれない。

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