クリア・スカイ

 でも、後ろから聞こえる自転車の音が、私は孤独じゃないと教えてくれる。ちゃんとついてきている。


 幼いころから一緒にいる男の子と、数日前に出会ったばかりの男の人。自分で言うのもなんだけど、不思議な三人組だ。


 ちょっと前までは、柳さんの場所にはほたるがいたなぁ。その時も今と同じように、私と駆がほたるを間に挟んで走っていた。まるでプリンセスを守るナイトのよう。懐かしい。懐かしくて、涙が出てきそうになる。


 悲しい、寂しい。でも、感じるのはそれだけじゃない。久しぶりに誰かと一緒にこうやって走るのが、純粋に楽しい。……一人じゃないって、それだけですごいことなんだと思った。




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