クリア・スカイ

 私の予想は大外れだった。びっくりしすぎて、奏ちゃんの顔をじっと見つめる。彼女の顔は至って真面目で、私の答えを待っている。


「私は駆のことは大切な幼馴染だと思っているよ。なんで?」

「……そう、ですよね。安心しました。聞いた理由は特にありません。呼び止めてごめんなさい」

「う、うん。じゃあ私、そろそろ行くから、またね!」


 奏ちゃんの質問の意図が分からないまま、私は彼女に別れを告げて駆たちのもとに向かった。

 別に変な質問を受けたわけではないけど、なんか釈然としない。でも、きっと奏ちゃんの言っていた通り、質問に理由はないのだろう。そう納得して、私は引き続き柳さんたちとの時間を楽しむことにした。

 
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