恋愛結婚させてください!
ここはトウマ君の部屋。
マンションだな。窓の外に建物は見えないので上階って事がわかる。
2LDKかな、段ボールがリビングらしき部屋に積み上げられ
いくつか蓋が開いている物もあるし。
家具はほとんどない。
引っ越してきたばかりなんだ。と横目で見ながら
廊下のドアを開ける。
洗面所にバスルーム。当たりだ。
真新しい洗濯機の横の棚をそっと開けると、
綺麗に畳まれた水色のバスタオルとタオルがが積み上げられている。
とりあえず、これを借りよう。
ミノルの家に泊まるつもりで替えの下着はもっていたし。
大きくため息を吐いて、シャワーを頭から浴びる。

マズイ。マズすぎる。
酔っ払って、オトコの部屋に泊まるなんて。
それも、同じ病棟に勤める医師なんて。
…おまけに許婚って言っているし。

シャンプーやボディソープも借りるけど、
身体も髪もガサガサになりそうだ。
家に帰って、自分の物で洗い直さないと。
ミントの匂いに顔をしかめながら、泡を立てて身体を撫でる。

胸の上に赤いマークが付いている。
こ、これはキスマーク。
絶対トウマのヤローだ。
こんなところについてなかったはず。
でも、
でも、SEXしてない。…か。

やれやれ。
昨日の状況なら、してないって事が奇跡なんだろう。
と痛む頭で考え直し、
ミントの泡を洗い流した。


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