恋愛結婚させてください!
一緒に病棟の休憩室に行って缶コーヒーを飲む。
休憩室にはとっくに誰もいない。
気まずい。
トウマ君は
「コムギ、腹減った。飯行くぞ。」と私の顔を見る。
「同期のサクラとDragonでご飯の約束してる。」
と言うと、
「ちょうどいい。」と立ち上がる。
「誘ってませんけど。」と慌てて立ち上がるけど
「早く着替えてこい、職員用の駐車場で待ってる。」と休憩室を出て行ってしまった。
私のつぶやきはまた無視だ。

私は仕事用のバッグをロッカーから取り出し、ノロノロとスマホを出して、
トウマ君も一緒だとラインをいれておく。
OKとすぐに返信があった。
笑ったスタンプが付いているけど、笑い事じゃないですよ。
もう、文句を言う元気はない。
笑顔も使いはたした。
< 33 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop