デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~
その顔が可愛くてたまらない。

もっとひどくしたくて、舌の愛撫が一層熱を帯びた。

「んっ……んくぅ……」

じんわりとその目の端に涙をためて、震える白い喉を弓なりに反らせて懸命に耐えている。

「我が君、膳の準備が整いましたゆえ、私共は失礼いたします」

淡々とした女官の声が、寝台の二人に届いた。

その唇を桜からわずかに浮かせて、彼女を見つめる目線と薄く笑った表情はそのままに、「大儀であった」と応えると、しばらくして戸が閉まる音がした。

「王様……ひどい……意地悪…………」

真っ赤な顔で、背中に走る官能に震えながら抗議する。

「好きだろう?」

「そんなわけ……」

「お前の身体はそう言っているが?」

カリ、と歯を立てる。

「きゃあっ」

「ほら……。こんなに」

「もうっ……!」

クスクス笑って、少し身を離した。

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