デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~
白い、小さな花だ。森に分け入った時についたのだろう。

「あ」

声を上げると、眉間にシワを寄せたまま、アスナイが桜を見た。

『ん?』

その怒った表情と、かわいい白い花のギャップ。

しかも、それがアスナイだ。

「………っ」

いけない、と思いながらも笑いだしてしまった。

『…何だ?』

昨日の馬上での一人笑いではなく、自分だけに向けられた笑顔。
思わず、紺色の瞳が見開かれた。
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