【短編】*甘情メランコリー*
「うる、さい……どうせ東京の可愛い女の子みたいにはなれないよ!」
しょうがないじゃん、元が違うんだから。
私があの子に勝てるところなんて、もう水樹への気持ちくらいしかないのに。
なのにその気持ちすらうまく伝えられない。
「悪い、ごめんって、泣くなよ」
わかってるよ、面倒くさいって思ってるんでしょ?
水樹は泣く女がいちばん嫌いだもんね。
でももう、そんなことどうでもいい。
「もういい、やだ。疲れた」
「は?」