MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
「お母さーん!」
声をあげて呼んでみたけれど、なにも反応が返ってこず、家の中はシンとしたままだ。
母がいない。スーパーに買い物にでも行ったのだろうか。
リビングのソファーに手提げ鞄をポンと放り、母がいつもいるキッチンに足を向けた。
なんとはなしに冷蔵庫を開けると、俺の目当てのソレが白いお皿の上で綺麗に鎮座しているのが目に入る。
約束どおり、母はちゃんと作ってくれていたのだ。
うれしくて思わずそのまま手を伸ばして掴んでしまいたかったが、普段から母にきつく言われている言葉を思い出した。『手を洗ってからよ』と。
それに、いくら母が出かけているからと言って勝手に先に食べたら叱られるのではないだろうか。
少し買い物に出かけたくらいなら、すぐに戻ってくるだろう。
どうせならいつもみたいに温かい紅茶を淹れてもらって、母と話しながら一緒に食べたい。
俺はランドセルと手提げ鞄を自分の部屋に置いたあと、洗面所でていねいに手を洗い、ダイニングテーブルの椅子に座って母を待った。
だけどなかなか母は帰って来なかった。
異変に気づいたのは、その数時間後だ。
「来人。なにをしてるんだ、電気がついていないから真っ暗じゃないか」
声をあげて呼んでみたけれど、なにも反応が返ってこず、家の中はシンとしたままだ。
母がいない。スーパーに買い物にでも行ったのだろうか。
リビングのソファーに手提げ鞄をポンと放り、母がいつもいるキッチンに足を向けた。
なんとはなしに冷蔵庫を開けると、俺の目当てのソレが白いお皿の上で綺麗に鎮座しているのが目に入る。
約束どおり、母はちゃんと作ってくれていたのだ。
うれしくて思わずそのまま手を伸ばして掴んでしまいたかったが、普段から母にきつく言われている言葉を思い出した。『手を洗ってからよ』と。
それに、いくら母が出かけているからと言って勝手に先に食べたら叱られるのではないだろうか。
少し買い物に出かけたくらいなら、すぐに戻ってくるだろう。
どうせならいつもみたいに温かい紅茶を淹れてもらって、母と話しながら一緒に食べたい。
俺はランドセルと手提げ鞄を自分の部屋に置いたあと、洗面所でていねいに手を洗い、ダイニングテーブルの椅子に座って母を待った。
だけどなかなか母は帰って来なかった。
異変に気づいたのは、その数時間後だ。
「来人。なにをしてるんだ、電気がついていないから真っ暗じゃないか」