君は僕の光
「何かあったの?」


お母さんの問いかけに、私は黙ったまま。


答えられない。



「嫌なら聞かないけど。あんまり思い詰めないようにね」


お母さんはそう言って出て行った。



何気なく、右頬に手を伸ばす。


ミミズ腫れがはっきりと分かる。


涙が滲んだ。

涙が傷を伝って落ちた。



どうして。


どうして私なの。


どうして私がこんな傷を負わなきゃいけなかったの。



これから先も、ずっとこの傷のせいでたくさんの人に避けられ続けるの?



もうやだ…!









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