愛されたい、だけなのに



「まぁ、学校公認なんだしマナは気にすることないけどさ。圭吾と付き合うことになったら、教えてね」

「!?」

「あ、やば!!雨降ってきた!!!」

窓の外を見ると、雨がしとしとと降り始めていた。


「部屋の窓開けっぱなしだ!!今日親いないから帰らなきゃ!!」

「あ、じゃあ私も」

蘭に続いて立ち上がった。


「じゃあね、マナ!また、話聞かせてね」


蘭とはファミレスで別れた。


走って帰って行く蘭に手を振り、空を見上げた。


さっきよりも雨が強くなっている。



私も早く帰らなきゃー…







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