愛されたい、だけなのに





「私に味方なんかいらない」


真下から睨みつけながら、言う。





「理解者も、同情も、支えもいらない」



ぐっと、震える拳を握りしめる。







「誰も、私の心に近付かせない」









心に鍵をかけたとき、そう誓った。







もう…誰もいらない。





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