傍にいてギュッとして
私はびっくりしてナナを二度見した。

「ど、どしたの?」
「今日のナナ、髪違う!かわいい!!」

いつもはポニーテールなのに…サイドテールしてる。それにいつも黒いゴムなのに今日は藍色だ!

「うん…ちょっと、ね?」
「す、好きな人、的な?」
「的な。でもぜんぜんそんなんじゃないよ」
「うそお!ナナ、すっごいかわいい。彼氏とかじゃないの?ほんとに?」
「ほんとだってば!…双子の、弟。今日久しぶりに会えるの。」

お、弟なんだ…
私はまた一口コーヒー牛乳をすすった。

「ほら。ぜんぜんそんなんじゃなかったでしょ?」

私の落胆を察してか、ナナは言った。そしてポンと頭を軽くたたいた。

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