傍にいてギュッとして

教室

「もー!早く!!」

そ、それならそんな私待ってなくても良かったんじゃ…

「早いよ、ハル…ゆっくり行こう?」
「そんな呑気に言ってる時間も無いの!だから焦ってるの!遅刻、厳禁でしょ?」

確かにそうですけど…そんなご飯食べた直後に走られるとおなかが気持ち悪いって…

「それに時間なら…」
「無いの!畑にお水やりしないと!」

…女子かよ。そこら辺の女子より女子やってるよ、この子……

「ほら、手!」

ハルは私の手を握った。速度が加速した。
あ、ダメ…トーストがおなかの中でトリプルアクセル決めちゃってる…

< 8 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop