命の灯が消える、その時まで

6




*・*・*


【巳影side】


『すぐに手術室へ!』

『血圧が低下しています!』

『脈も不安定です!』



俺たちの病室の中をたくさんの看護師や医師が出入りしている。


その様子を俺、いや、俺たちは呆然と見つめていた。


どうなっているのか、全く分からなかった。

ただ1人、夕凪を除いて。


『なあ、夕凪、どうなってんだ?』

『萌音、萌音が…死んじゃうかもしれない…』

『は? 悪い冗談はやめろよ』



ぐいっと夕凪に詰め寄った俺を、日向がなだめる。


『まあまあ。夕凪、順を追って説明してくれる?』


優しい日向の声掛けに、夕凪はそっと頷いた。





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