命の灯が消える、その時まで



私はそろーっとベッドから抜け出す。


スリッパに足を入れ、入院着の上にパーカーを羽織る。


そしてそのまま窓をそろりそろりと開ける。


幸いここは1階だ。


こんなところからだって抜け出せる。


ちょうど人1人分くらいまで空いた窓の枠に足をかけて、外に出ようとした。


その時。


『何やってんの? 』



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