命の灯が消える、その時まで

19




*・*・*



「実織ちゃん、朝だよ」


シャっという軽い音とともにカーテンが開かれる。


眩しい朝日の中に立っているのは看護師さん。

昨日から私の担当になってくれた、高瀬さんだ。


今私が書いているケータイ小説の看護師さんと偶然にも同じ名前でびっくりしちゃった。



高瀬さんは長い黒い髪をお団子にしてまとめている。


実は私の中での「高瀬さん」のイメージと丸かぶり。


本当に驚いた。


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